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居酒屋さんのカウンターにて

沖縄の梅雨明けはまだまだなようです。

夜中の大雨はすごい音でした。

今日も雨でジメジメしています。


そんなうっとうしい日には近くの居酒屋さんに行きます。

近所ですのでカウンターに知り合いの方がよく飲んでいらっしゃいます。

カウンターで飲むことが多いので自然と会話が弾み

皆さんご自宅にある古酒甕のことを私に話してしてくれます。


その日 お一人でゆっくり飲んでいらっしゃる

近所の方とお会いしました。

いろいろ話をしたあとカウンターの上の古酒甕を指さし

「 これと同じ識名さんのカメがうちにあるんだけどね~

娘が嫁に行ったら開けようと思っているけど・・・・」 


手元にいてほしい思いと 早く嫁にいってほしい思い。


年頃の娘をもつ父親の複雑な心境を語ってくれました。

居酒屋さんのカウンターにて






古酒甕は「子供がハタチになった時の成人の祝いや結婚した時」などにあけることを聞きますが

先日お会いした方はお父様が今年97才の「かじまやー」のお祝いをなさった方で

30年前「時雨」の古酒をもらいそれ以来ずーっと時雨を飲んでいますよと話し

「今年少し早めに父親の97のお祝いをしたのですが、

2年後の白寿のお祝いにも父とお客様に

2斗甕に貯蔵した識名さんのお酒を飲ませてあげたい」と話してくれました。


お父様も息子さんも目標があり、きっとお元気で「99才」をむかえることでしょう。



古酒を育てるには様々な思いがあり、ご家族は甕をあける日を楽しみにしています

その方々の思いの古酒甕の話が聞けるのは、お酒を造っているからこそ出会えるお話ですので

地元の居酒屋さんでまたいいお話が聞けたらしあわせです。



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